三月のライオンが良い!

漫画というのを、食わず嫌いしていました。漫画のイメージは人生観などを軽く書いているようなものでしょうか。何となく、人物描写などに重きを置いていないイメージでした。それでしたら、小説等を読んだ方が勉強になるし、漫画には興味がありませんでした・・・。

しかし、羽海野チカさんの三月のライオンを読んでからは、考えが変わりました。ストーリーとしては、東京下町に住む若きプロ棋士の少年と3姉妹との交流を中心にした人間関係を描いた漫画です。なにがすごいと言えば、やはり人物描写でしょう。個性的なキャラクターもいますが、ほとんどの登場人物は周りに誰か一人はいそうなタイプであったり、主人公は自分に近いものを感じる人も多いと思います。
どのようかと言えば、彼の自意識や「よくわからなくなってしまう」と言った高校生ならではの心の葛藤。これの描き方がすごいです。主人公は高校生ですが、誰にでもあるような、少し精神が不安定になってしまう時を正直に描いているところが共感を持てて、読んでいて面白いですね。

そして、主人公だけでは、ありません。主人公以外のあらゆる登場人物も、様々な悩みやコンプレックスを持っていて、それと日々葛藤しています。そんなキャラクターたちにとても共感しますし、とても愛らしく思えるのが本作の特徴だと思います。

将棋の世界というのが、全く未知の世界で、内容に入り込めるか不安だったのですが、将棋の説明も丁寧ですし、とても分かり易いです。それに勝負の世界でのコンプレックスや不安や重荷等の重圧の描き方もとても上手いです。人物描写だけでも面白いですし、主人公の成長を見守るだけでも面白く読める漫画だと思います。

この漫画ですが、ヤングアニマルで連載をしているようです。不定期連載なので、是非書店で見てください。文庫本は、9巻まで出版されています。とても面白い漫画なので、是非手に取って読んで見てください。漫画喫茶などで読むのもいいかもしれませんね。