スキューバダイビング

初めてスキューバダイビングをしたとき、こんな世界があるのかと驚きました。酸素ボンベの音しか聞こえない世界。ごぼごぼ、シューシュー。ごぼごぼ、シューシュー。これだけです。私は本当に心から感動しました。

泳ぎもへたくそで、クロールも平泳ぎも出来ないけれど、体験してみたスキューバダイビング。海の中の世界は、私がそれまで生きていた地上とは全く違っていました。魚は何を考えて泳いでいるなかなぁと思っていました。自分で海の中に入ってみて、拙いながらも泳いでみて分かりました。何も考えていないんだなと。魚たちはずっとこの世界を見ているだけなんだと分かりました。

海の中から上を見上げると、キラキラと輝く水中が続いています。その先には水面があり、私の生きている地上がある。それは分かっているのですが、水中に居る間はここが自分の居場所だと感じていました。酸素が存在しない海の中。言葉を発することも出来ず、物を食べることも出来ません。けれど、ここにずっと居たいと思いました。

きれいな海に潜ったからそう思えたのだとも思います。見えている全てが光り輝いていました。砂はどこまでも真っ白で、生き物も植物も生き生きとしていました。私はこの世界を何故今まで知らなかったのだろうと後悔もしました。あっという間のスキューバダイビングでしたが、生きている間に何度も体験したいと思っています。夫は耳抜きが上手くいかず、とても苦しかったようですが、スキューバダイビングにはとても感動したようで、(一緒に初体験)また必ずやりたいと言っています。これは病みつきになるなと思います。

水中に居るときに、ふと母のお腹の中に居たときはこんな感じだったのかなと思いました。呼吸音だけが聞こえてきて、フワフワと浮いているような感じです。でも不安はなく、とても落ち着いた気持ちになります。海という感じの中には「母」が入っています。そんなことを思いました。海の中は母の体内なのではないかと。