なぜ青色と緑色は区別されにくいのか。

信号の色は、赤色黄色青色の3色ですよね。しかしよく見ると、青信号の実際の色は「緑」と表現できる色であることが多いと思いませんか。緑でも青信号と呼ぶのですから興味深いですよね。

この前、不思議なことが起こりました。ふすまに描かれた波しぶきのような模様を見て、20代中盤の女性は皆「ブルー」と答えましたが、同じく20代の男性数名は「緑」と答えたのです。日本では緑と青の定義が非常に曖昧なものであると感じたことはありませんか。紺色と黒の区別はわりと明確にされていても、緑と青の間の定義は人それぞれ、青の概念は人によって大きく異なるのかもしれません。

しかし、緑と青の概念が人によって違うと不便なことが起こります。道案内のときに「緑の看板が見えたら左側に直進」と言われても、一向に緑の看板がでてこないということが起こります。おじいちゃんおばあちゃんの年齢になると、青と緑の境界はその人によって違います。なぜこれほどまで、青と緑は一色に混同され、曖昧な表現が許されているのでしょうか。

昔、緑は青の一部とみなされていた。緑色という概念ができたのは最近のことという一説もあり、もしかしたら歴史的背景がかかわっているのかもしれません。顔が青ざめていく、ブルーな気持ちなど、比喩的に使われることも多い青。言葉は使われていくほど、直接的な本来の意味から比喩的な表現や観念的な意味で使われるようになると言われています。ブルーな気持ちがあっても緑な気持ちがないのは、そういった点から緑の歴史の浅さを物語っているのかもしれません。

緑の青汁、緑の青菜…なんだかややこしくなりましたが、同じ寒色系の青と緑、はっきり区別して混乱を避けたいものですね。